高校2年生の時に介護系の学校に行っていた先輩から話を聞いたことが介護の仕事に関心を持ったきっかけでした。その先輩は、デイサービスや施設での実習の様子を話してくれて、とても楽しそうな仕事だと印象に残りました。その後、進路選択をする際に、建築関係の学校と迷いましたが、先輩の楽しそうに話す様子を思い出し、介護系の専門学校へ進学しました。

　卒業後、6年間、特別養護老人ホームに勤務しましたが、自分の視野を広げたいと思い転職を考えていました。同僚に相談したところ、介護老人保健施設に行ったら、介護の見方が変わるよとアドバイスを受け、転職を決めました。老健施設は、特養と違い、リハビリ職や看護職、介護職といった多職種で入居者に関わっています。他の職種からは学ぶことが多く、介護職も日常の動きがリハビリにつながるようにリハビリをすすめています。

　将来は、職場の上司にあたる主任のような人物になりたいと思っています。入居者との関わり方や話し方、職員への接し方など厳しく接するときもありますが、その人をしっかり見ているということが伝わるような接し方を見習いたいと思います。目標に近づくためにも、キャリアアップを図るため、介護福祉士の資格取得を目指しています。

　これから介護職を目指す人には、学校などで学んだことと、現場で実践することにギャップがあると伝えたいです。学んだことがベースになりますが、現場では新しいケアを取り入れている場合もありますので、戸惑わないでほしいです。仕事は、入居者と関わることで自分の知らないことを教えてもらえるので、とても刺激になります。人と関わることは難しい部分もありますが、いろいろと学んでいくことで、仕事の視野が広がり、ますます介護の仕事が楽しくなります。皆さんには、最初の段階であきらめず、学び続け、介護の楽しさを経験してほしいです。