【通所リハビリテーション（デイケア）とは】
　通所リハビリテーション（デイケア）とは、要介護者が介護老人保健施設、病院、診療所等に併設された施設、介護医療院に通い、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の専門スタッフによる「機能の維持回復訓練」や「日常生活動作訓練」が受けられるサービスです。リハビリテーションがメインの通所系サービスで、主治医の指示によって受けることとなっています。
 
【理念】
　医療法人福岡桜十字は、「桜十字に関わる全ての人が幸せとなるモデルを全国へ」を理念に掲げ、医療・福祉予防医療を通じて「患者様」「地域の方々」「職員」三者すべてが幸せとなるモデルを築き全国に情報発信を行い、日本全体の地域医療の向上を目指しています。

　デイケアセンターでは、法人理念をもとに「『できない』を『できる』に、『できる』を『日常』に」をスローガンとして地域の方へリハビリを提供し、在宅生活を支えています。
 
【施設・事業所の成り立ち】

平成9年7月	通所リハビリテーション（福岡市博多区）開所
平成25年6月	現在の福岡市中央区へ移転。定員を110人に変更

　同事業所では、介護職の22人とリハビリ専門職の９人（理学療法士６人、作業療法士３人）がデイケア専従として在籍しています。利用者一人ひとりに担当のリハビリ専門職がつき、利用者の希望や自宅での生活環境などにあわせ、リハビリプログラムを作成・実行しています。

　リハビリ実施時にも担当職員がマンツーマンで指導し、利用者の状態を確認しながら目標に向けてリハビリすることが可能です。リハビリ職がデイケア専従のため、わずかな利用者の変化にも随時対応できるほか、定期的にご自宅を訪問し、生活環境の調整や助言などもしています。リハビリの結果、要介護度が良くなり、同デイケアを卒業した方もいます。

　職員の年齢構成は20代から70代と幅広く在籍しており、業務内容や利用者にあわせたケアに対応しています。また、施設周辺の交通量が多く、利用者の送迎時の運転がネックとなっている職員もいるため、専属の送迎ドライバーを雇い、運転が苦手な方でも勤務できるようにしました。送迎の時間帯でも施設内に職員が少なくならず、利用者のケアを継続できるというメリットもあります。

　チーフの山田美子さんは、職員に「利用者はこれから徐々に年齢を重ね、機能も落ちていきます。「今日」が利用者にとって状態が一番いいときなので、その時間を大切にしてケアしてほしい」と伝えています。

　デイケアに来ることを楽しみにしてもらえるように絵画や書道などのクラブ活動にも力をいれています。利用者の希望に合わせて参加してもらい、一つの作品をつくり上げる喜びを感じてもらえるような内容にしています。

　介護の仕事は実際に働き始めると楽しい職場です。しかし、慣れるまでは壁にぶつかることも多い仕事だと思います。そこで諦めないでください。介護はチームで仕事をしますので、周りのサポートもありますし、自分がサポートすることもあります。その中で、自分の居場所が見つかれば、あとは仕事の楽しさしかないと思います。介護の仕事に就いたら、まずは３カ月頑張って、自分なりの楽しさを見つけてほしいです。（山田さん）