施設紹介

2023年3月30日 NEW

利用者もサービスを受けやすく、職員も働きやすい訪問介護を目指す

施設紹介

糸島市社会福祉協議会ヘルパーステーション =社会福祉法人糸島市社会福祉協議会=

【訪問介護事業所とは】
在宅で介護を必要とする高齢者の自宅に訪問介護員(ホームヘルパー)を派遣して、日常生活の支援を行う在宅サービス。サービスには身体介護と生活援助があり、身体介護は利用者の身体に直接触れて行う介助サービスで、食事介助や入浴、排せつの介助などがあります。生活援助は、調理や洗濯などの家事、買い物などの日常生活上の援助を行います。
 
【理念】
 社会福祉法人糸島市社会福祉協議会は「ふくしが よかとこ いとしま」を法人理念に掲げ、「地域福祉の中核組織」として誰もがその人らしく安心して暮らせる福祉コミュニティーの形成を目指しています。訪問介護事業所では、この理念をもとに

  1. 利用者が要介護状態になった場合においても可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう、入浴、排せつ、食事の介護その他の生活全般にわたる援助を行います。
  2. 利用者の意思および人格を尊重して、常に利用者の自立を支えるサービス提供に努めます。
  3. 地域との結びつきを重視し、市町村、ほかの居宅サービス事業者、その他の保健医療サービスおよび福祉サービスを提供する者との連携に努めます。
を基本方針とし、住民の在宅生活をサポートしています。
 
【施設・事業所の成り立ち】
平成22年1月 市町村合併により糸島市が誕生し、社会福祉法人糸島市社会福祉協議会設立。同時に糸島市社会福祉協議会ヘルパーステーションのサービスを開始。

山間部から沿岸地域まで広い糸島市の在宅介護を支える


 

 社会福祉法人糸島市社会福祉協議会が運営する訪問介護事業所は、糸島市内3カ所に拠点を置き、サービスを提供しています。平成22年1月に前原市、志摩町、二丈町が合併して糸島市ができた際に、旧行政区にあった社会福祉協議会を合併し、各拠点はそのままに福祉サービスを継続しています。各地域に拠点を残したことで、広い糸島市全域を効率よくカバーし、きめ細やかなサービス提供を実現しています。同事業所には、合わせて65人の訪問介護員が在籍し、300人を超える利用者にサービスを提供しています。訪問介護員は60代を中心に、20代から70代まで幅広い年齢層が活躍しており、10年以上勤務している人も多くいます。

 社会福祉協議会は、地域福祉を支える中心的な役割を担っていることから、業務は介護保険事業だけでなく、ボランティア活動の補助や障がい者福祉、児童・ひとり親家庭の福祉事業など多岐に渡っています。それぞれの分野で行政や地域と連携し、住民の福祉ニーズの実現を目指しています。

地域や利用者のニーズに合わせたサービス提供で利用者の在宅生活を支える

 訪問介護員は、利用者の自宅での生活を支えるために、利用者ができないことやサポートが必要なことを援助することが業務です。食事の準備や掃除、買い物、ゴミ出しや服薬の確認などを行っています。以前は、60分単位での利用だったので、朝のゴミ出しの時間に合わせて訪問し、夕食の準備までまとめてしていました。介護保険制度が変わり、20分単位での利用ができるようになったことで、服薬確認のために短時間で訪問するなど、より利用者のニーズに合わせたサービス提供が可能となりました。また、3つある拠点のうち1つは、日曜や年末年始なども訪問しているので、他の拠点の利用者に何かあった時にも対応でき、利用者や家族の支えとなっています。コロナ禍では、デイサービスの休止やショートステイが利用できない影響で、自宅にこもりがちな利用者が増えました。その状況でも職員は、通常通りサービスを続け、発熱等がある方に対しても防護服を着用してサービスを提供しました。

 二丈ヘルパーステーション管理者の岡部真知子さんは「ご利用者が望むことをすべてすることで、その人ができることを減らしてしまう場合もあります。ご利用者ができることは、時間をかけてでも一緒にすることを心がけています」と話します。利用者の自宅に行く訪問介護員だから気付く日常生活の少しの変化を見落とさず、少しでも長く在宅生活を続けられるようにサポートしています。

子育て世代から年配まで、自分に合った働き方ができるのが訪問介護事業所の強み

 介護施設などでは食事や入浴時間が決められていますが、訪問介護を利用した在宅生活では、本人の意思や体調によって食事の時間や量を調整できます。それだけでなく、利用者の状況に合わせて、その日にすべきことのサポートを行います。訪問介護は、他の介護サービスと異なり利用者の家で1対1でサービスを行います。実際に訪問するのは1人ですが、チームとして利用者に対応するので、課題もチームで取り組み、改善後の喜びもチームで分かち合います。
志摩ヘルパーステーション管理者の高橋三千代さんは「毎日、変化があって、マンネリ化しないところも介護職のいいところです。同じご利用者でも状況が変わっていくので、仕事の中で変化を楽しめます」と話します。

 自分の空いている時間に働くことができるのも訪問介護の特徴です。子育て世代は、子供が学校に行っている間に、高齢者は体力的に無理のない範囲でなど、働く人にあったペースで勤務できます。
糸島市社会福祉協議会介護福祉課の江口幹彦さんは「糸島市は若い世代が増えており、当事業所にも20代の職員がいます。自分や家族の時間を大切にする若い世代にも働きやすい環境です。ぜひ、ヘルパーを目指す方が増えてほしいですね」と話します。

~これから介護を目指す方へ~


高橋さん(左)、岡部さん(右)

 介護の仕事は、人と関わって自分が成長できる素晴らしい仕事だと思います。介護が初めての方でもご利用者の日常生活をサポートできますし、今までの職業や経験を生かしたこともできますので、一度やってみる価値がある仕事だと思います。(岡部さん)

 訪問介護はご利用者の家に行って仕事をするため、移動時間に気分転換もでき、次のご利用者の家に行くときには気持ちを切り替えて仕事に取り組めることがメリットです。長年、訪問介護に携わっていますが、訪問介護の仕事を嫌いになって辞める人はほとんどいません。それくらい楽しい仕事だと自分でも感じています。(高橋さん)

施設概要

社会福祉法人糸島市社会福祉協議会 糸島市社会福祉協議会ヘルパーステーション
〒819-1105
糸島市潤1-22-1
TEL:092-331-2200
URL:http://www.itoshima-shakyo.or.jp/index.html