施設紹介

2023年3月30日 NEW

多職種の連携を強化し、個人の専門性向上を追求する

施設紹介

介護老人保健施設ひのき=医療法人ひのき会=

【介護老人保健施設とは】
介護を必要とする高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指すための施設です。「自宅に戻って生活したい」という入所者本人や家族の思いを尊重し、入所者ができるだけ自立した日常生活を送れるよう、リハビリテーションや必要な医療、介護を提供します。
 
【理念】
医療法人ひのき会は看護・医学的管理・介護・機能訓練・その他必要な医療や日常生活上の世話など総合的なケアサービスを提供します。明るく家庭的な雰囲気の中で、利用者の意思と人格を尊重し、常に入所者の立場に立ってサービスの提供に努めます。地域の在宅ケアを支援する施設であり、地域や家庭との結びつきを重視した開かれた施設です。
 
【施設・事業所の成り立ち】

平成4年3月 亀川内科クリニック開院
平成9年11月 訪問看護ステーション開所
平成11年2月 医療法人亀川内科クリニック設立
平成15年8月 介護老人保健施設ひのき開設
医療法人ひのき会に名称変更
平成18年11月 亀川内科クリニックをひのき診療所に名称変更

地域の要望に応えるべく、介護老人保健施設を開設

 介護老人保健施設ひのきは、医療法人ひのき会が運営しています。平成4年、亀川内科クリニック(現ひのき診療所)の開院から始まり、平成9年に訪問看護ステーションを立ち上げたことをきっかけに、デイケア、居宅介護支援、通所リハビリ、訪問介護などを展開してきました。患者や利用者の高齢化が進み、自宅での生活が難しくなった方から「住み慣れた地域で最後まで過ごしたい」「同じ先生にみてもらいたい」などの声が上がるようになりました。そこで、ひのき会の医師が継続して診療し、在宅復帰を目指すため、介護老人保健施設を平成15年に立ち上げました。

医療・介護・リハビリが連携し、入所者が在宅で生活できるよう支援

 同施設では、入所者や家族の意思を尊重して、リハビリなどの計画を作成し、自宅への復帰を目指します。入所前の自宅での生活と入所後の生活がなるべく変わらないように配慮しながら、介護とリハビリテーションを行っており、福岡市では初の「個室ユニット型」の老健となっています。ユニット型の支援では、入所者が少人数で共同生活をすることで、家庭のような環境をつくり、自立した日常生活を目指します。また、同じスタッフが固定で関わるため、きめ細やかに支援できます。

 リハビリでは、入所者が自宅での生活に戻ることを想定し、日常生活動作を自力でできるように支援を行っています。また、歩行アシストロボットを導入しており、入所者はロボットを装着して、無理なく歩行訓練を行います。今後は見守りシステムの導入を検討しています。最新の機器を活用したケアを行うことで、入所者、職員の負担の軽減にもつながります。
一方で、器具を使って痰を吸い出す喀痰吸引や、胃に直接栄養を流す胃ろうなど、医療的な管理が必要な入所者も増えています。診療所が主体の介護施設なので、介護・医療・リハビリが連携し、より安全なケアを行うことができます。職員は入所時や退所時など、適宜カンファレンスなどを行い、リハビリの進み具合、医学的管理や栄養など、入所者の状況を把握し、各専門職がそれぞれの視点から現状や課題を共有し、一貫性のあるケアを行っています。
 
 こうした取り組みによって、同施設は在宅復帰・在宅支援の機能が高いと認められている「超強化型老健」を取得しています。入所者の50%から60%が自宅や入居施設に戻り、その後も同法人の診療所やデイケアなどを利用でき、継続的なサポートを行うことができます。

介護の質を高めるためには、一人ひとりの専門スキル向上が必要

 同法人ではキャリアアップのひとつとして民間資格の取得を促しています。介護福祉士を取得した後も、介護の実践力や介護職員への指導するスキルをさらに磨くことで、介護の質向上を図っています。
 
 また、地域住民に向けて、加齢によって体力が衰えるフレイルの予防教室を定期的に開催し、介護予防を行っています。運動と栄養の指導をし、毎回、筋肉量の測定と評価を行います。利用者からの評判も良く、利用者から知り合いの健康状態について相談を受け、デイケアの利用などに結びついたこともあります。コロナ禍で令和2年にストップして以来、再開できていませんが、その間も地域協議会などに参加し、フレイル予防の必要性を呼びかけています。「教室の再開を目指しながら、様々な方法で地域の介護予防に努めていきたいです」と理事長の亀川陽次郎さんは話します。
 

~これから介護を目指す方へ~


亀川さん(前列:左から2番目)

 介護のやりがいは、対象者と近い距離感でコミュニケーションをとれることです。時に辛いこともありますが、ご入所者のできることが増えたときなど、喜びはひとしおです。人生の先輩であり逆に教えてもらうこともあり、介護をすることで、人生もより豊かになると感じています。介護はいろんな可能性を秘めていると実感しています。ぜひ挑戦する気持ちを持って介護にのぞんでもらいたいですね。(亀川さん)
 

施設概要

医療法人ひのき会 介護老人保健施設ひのき
〒811-1355
福岡市南区桧原6-44-20
TEL:092-567-8800
URL:http://www.hinoki-kai.com