インタビュー

2023年3月30日 NEW

利用者の生活の質を向上するリハビリに充実感を感じ、自分自身の成長につなげる

私の介護の仕事

金子哲也(かねこ・てつや)さん 理学療法士歴10年 =医療法人社団俊聖会 介護老人保健施設アルファ俊聖=


金子哲也(かねこ・てつや)さん

【プロフィール】
平成24年に西九州大学卒業後、理学療法士資格を取得。同年、甘木中央病院に入職し、平成29年に介護老人保健施設アルファ俊聖に異動。
 
【保有資格】
理学療法士
 
【キャリア】

1年目 甘木中央病院に入職
2年目 アルファ俊聖に異動
3年目 副主任

病院で働く理学療法士の話を聞き、進路を決める


 

 高校生で進路に迷っていた際、介護の仕事をしている両親に相談したところ、医療や福祉の仕事について教えてもらい、「理学療法士」の仕事を知りました。わたしは人と関わることやスポーツが好きだったので、興味を惹かれ、整形外科のある病院を調べ、思いきって近所の病院に電話をかけて、実際にどんなことをしているのか見学させていただきました。親切に教えて頂き、熱心に利用者と関わる姿を見て、「やっぱりこの仕事をやってみたい!」と決意し、理学療法士科のある大学への進学を決めました。

 大学卒業後は、甘木中央病院に入職。脳血管疾患や骨折などが原因で、日常生活の動作が困難になった患者に対し、歩行練習や筋力回復の練習等を行います。やりがいを感じていましたが、利用者が退院後に在宅での生活を送れているのか気になっていました。そこで、自ら希望を出し、介護老人保健施設アルファ俊聖に異動しました。

利用者の自立した生活につながるリハビリの仕事にやりがいを感じる


 

 老健では、入所者を対象にした入所リハビリと、在宅生活をしている人を対象にした通所リハビリを行っています。病院と違い、介護では身体機能の回復がゴールではなく、どうすれば利用者が自宅で暮らし続けられるかが、重要になります。そのため、利用者や家族とのコミュニケーションをしっかり取り、生活状況を把握し、利用者のニーズに合わせたリハビリを行っています。また、自宅に帰ってもできるだけ自律した生活を送れるように、ドアや手すりの位置などを知った上でリハビリを提供することが必要です。利用者が「自分で料理をしたい」など、自分の目標を達成できたときに、やりがいを感じます。

 入所者のリハビリでは、自宅での暮らしをイメージしながら、施設の中で生活をすることが大事なので、介護職のスタッフと情報共有を行います。リハビリ時以外の生活を整えられるように、看護師や医師も交えて、カンファレンスを行います。また、老健から病院に入院される方もいらっしゃるので、病院のリハビリスタッフとも情報共有を積極的に行っています。

介護の経験を得て、今後もチャレンジしていきたい


 

 老健にはリハビリスタッフが理学療法士・作業療法士を合わせて9名おり、20代のスタッフが半数を占めています。当法人では、新人スタッフは指導スタッフと、数名でグループを組み、リハビリの事例など、ディスカッションする機会をつくっています。部署全体で新人スタッフを育て、院内研修や外部の研修の積極的な参加も奨励されています。
当法人では病院と老健をローテーションで勤務しているので、今後、病院への異動もありますが、そのときに介護の経験を得たことが大きなプラスになると感じています。訪問リハビリなど、いろんな業務にチャレンジしていきたいです。

 介護は大変なイメージばかりがついていますが、自分の生活とのバランスをとりながら、大きなやりがいを感じられる仕事です。介護に興味を持って下さる方が増えると嬉しいですね。

介護老人保健施設とは?

 介護を必要とする高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指すための施設です。「自宅に戻って生活したい」という入所者本人や家族の思いを尊重し、入所者ができるだけ自立した日常生活を送れるよう、リハビリテーションや必要な医療、介護を提供します。
 
 医療法人社団俊聖会は、「優れた技術と経験を生かした質の高い医療と福祉、身体と心のケアを大切にする誠実な医療と福祉、地域との絆を大切にし、健康な生活を提案する医療福祉」を基本理念に、甘木中央病院を中心に、介護老人保健施設や訪問看護ステーション、デイサービスなどを展開しています。介護老人保健施設では、サポート体制と高度な医療設備を整え、安心して療養していただけます。

施設概要

医療法人社団俊聖会 介護老人保健施設アルファ俊聖
〒838-0068
福岡県朝倉市甘木199-1
TEL:0946-22-5551
URL: http://www.amagichuuou-hp.jp/alpha/