施設紹介

2020年12月1日 NEW

医療度の高い介護と地域貢献で、入居者にも職員にも選ばれる施設に

施設紹介

特別養護老人ホームマナハウス =社会福祉法人さわら福祉会=


特別養護老人ホームマナハウス

【介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは】
寝たきりや認知症などで、常に介護が必要で自宅での生活が難しい人のための施設です。入浴・排せつ・食事などの日常的な介助、機能訓練などのサービスを提供します。介護老人福祉施設は、老人福祉法では、特別養護老人ホームと呼ばれています。また、定員29人以下の地域密着型介護老人福祉施設もあります。原則、「要介護3」以上の人が対象となります。
 
【理念】
1.私たちは、高齢者を敬愛し、個人の尊厳の保持を旨として活動します。
2.「寄り添い」「ゆっくり」「楽しく生きる」をコンセプトとして共に生きる施設を目指します。
3.利用者本位の質の高いサービスの提供を通じ、高齢者の自立支援に努めます。
4.地域に開かれ、信頼される施設を目指します。

【施設・事業所の成り立ち】

平成15年10月 社会福祉法人さわら福祉会設立
平成16年10月 特別養護老人ホームマナハウス設立
ショートステイ事業開始

誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトで入居者の入院回数が半減

 社会福祉法人さわら福祉会は透析治療のクリニックを母体とし、家での生活が難しくなった透析患者が、安心して暮らせる場をつくることを目的に、特別養護老人ホームマナハウスが創設されました。そのため医療依存度、要介護度ともに高い入居者が多く、平均要介護度は4を超え、定員69人のうち14人が透析患者、16人が胃ろう、その他にも在宅酸素や尿道カテーテルを利用している入居者もいます。介護職員にも高いレベルの技術や知識が求められます。

 小金丸誠施設長は「当施設では、『医療に強い』『誤嚥性肺炎になりにくい』『地域に根差した』の3つの点で、福岡で一番の特別養護老人ホームをめざし、施設をブランディングしようと考えました。それが職員の『誇り』となり、選ばれる施設となるための『広報』にもなるからです」と話します。

 同施設の「誤嚥性肺炎ゼロプロジェクト」は、平成29年1月に始まりました。それまで同施設では誤嚥性肺炎が原因の入院が多いことが課題となっていました。そこで、介護職員が歯科衛生士の指導のもと、スポンジブラシ、歯ブラシ、舌の清掃、リハビリ、マッサージといった適切な口腔ケアを週に2回実施。取り組みから1年で、誤嚥性肺炎による入院回数は約2分の1に激減し、入院日数は4分の1になるという成果が表れました。入居者や家族からも食事をしやすくなった、口臭が少なくなったと喜ばれています。この取り組みは他の介護施設からの注目度も高く、県内外の施設から視察の依頼があり、また新聞やテレビなどでも何度も取り上げられています。

情けは人のためならず、地域貢献で認知度がアップ

 もう一つの「地域に根差した」施設を目指すため、同施設では積極的に地域貢献の活動を行っています。自治会行事や地域のお祭りには積極的に参加。また、同施設のある壱岐南地区は高齢化が進んでいるため「ふら~っとカフェ壱岐南」を旗振り役となって開催し、高齢者の居場所づくりをしています。地域支援ボランティアグループを事務局として運営したり、小学校が長期休みの間は、勉強や食事ができる場所として施設を開放しています。

 同施設ではこうした地域貢献の活動を「社会福祉法人の義務」としてだけでなく、「情けは人のためならず、めぐりめぐって施設に返ってくる」と捉えて取り組んでいます。現に、地域での活動は各所に知られ、福岡市からの依頼で選挙の投票場所に指定されたり、西日本鉄道株式会社が新しく始めるAIオンデマンドバス「のるーと」の停車場に設定されたりと、行政や企業から声がかかるようになりました。認知度や来所される機会がさらに増えています。

施設のブランディングで、新卒希望者増と離職率低下が実現

 誤嚥性肺炎ゼロプロジェクトや地域貢献事業の取り組みは県内外で広く知られ、新卒の入職希望者の増加にも繋がっています。毎年安定して新卒職員が入り、中途採用はほぼ行っていません。また、取り組みを始める前の平成25年頃の離職率が約33%だったのに比べて、直近4年間は5%程度にとどまっています。

 小金丸施設長は「当施設で働いていることに職員が誇りを持つことで、強い組織になっていけていると感じています。また、職員の技術や知識が向上すると少数精鋭で運営できるので、職員の所得アップの成果も出てきています。今後は、医療度の高いご入居者がもっと快適に過ごせるよう、令和3年度中に介護職員全員が喀痰吸引と経管栄養の業務をできることを目指しています」と今後の展望を語ります。

~これから介護を目指す方へ~

 介護の仕事では、毎年たくさんの楽しい思い出ができます。ご入居者と桜を見に行って一緒にブランコに乗ったり、七夕会ではご入居者、職員、職員の家族みんなで少しのお酒とおつまみ、綿菓子やゲームを楽しみました。敬老会では職員の出し物で笑い、実習生の可愛い学生さん達は手話歌を披露してくれました。自分たちが楽しいと、絶対にご入居者も楽しいはずです。こんなやりがいを体験しないなんてもったいない。介護の現場は活気で満ち溢れています。ぜひ、一緒に楽しみましょう。(荻野介護長)

施設概要

社会福祉法人さわら福祉会 特別養護老人ホームマナハウス

〒819-0032
福岡県福岡市西区戸切3-20-8
電話:092-811-5528