【プロフィール】
ベトナムで看護学校を卒業後、21歳で日本に留学。語学学校で２年間日本語を学んだ後、介護福祉士養成施設の西日本短期大学社会福祉学科に入学。卒業後、平成31年４月医療法人社団誠和会に入職。
 
【保有資格】
介護福祉士、社会福祉主事任用資格、レクリエーション・インストラクター
 
【スケジュール】

8時	出社、前日の記録確認
8時30分	業務開始、トイレ誘導、口腔ケア
9時	入浴介助、トイレ誘導
11時30分	レクリエーション、体操、服薬介助
12時	食事の準備、食事介助
12時30分	口腔ケア、トイレ誘導、記録業務
14時20分	おやつの準備、食事介助
15時	翌日の入浴準備、シーツ交換、 トイレ誘導、記録業務など
17時	退社

　卒業後は、アルバイトしていた施設に入職しました。外国人の私はご利用者の名前や基礎情報を覚えるのにも一苦労だったので、慣れた施設に就職することができてよかったです。働く前に不安を感じていたのは言葉です。日本人は優しく、気を遣って間違いを指摘されないことも多いので、自分から積極的に「間違えているときは遠慮なく教えて下さい」と伝えました。今では、ご利用者も遠慮なく教えてくださいます。

　現在私が働いているのは介護老人保健施設なので、ご利用者の体の機能を改善して自宅に帰ることを目標としています。病院から退院したばかりで動けなかった方が、リハビリを頑張って自分でトイレに行けるようになったり、寂しい表情で後ろ向きな事を話されていた方が、明るく嬉しそうな表情に変わるようなことを何度か経験しました。このようなご利用者の変化をみるのが、働いていて一番嬉しいときです。

　休みの日はよく地域のボランティア活動をしています。現在は新型コロナウイルスの影響で活動できていませんが、学生の頃からボランティアサークルに所属し、今でも活動を続けています。ボランティアを通して日本人や他国の知り合いが増え、たくさんの楽しい場所に行くことで、日本や福岡をより好きになりました。

　これから介護職を目指す外国人留学生には、まず日本語をしっかりと勉強してから介護の勉強を始める方がスムーズだとアドバイスしたいです。また、学校での勉強に加えて、施設でのアルバイトをすることでより知識が身に付きますし、ボランティアなどのたくさんの人と会う機会をつくることもおすすめです。