インタビュー

2020年1月28日 NEW

人生の大先輩の言葉が介護の仕事を続ける原動力に

私の介護の仕事

早田沙也加(そうだ・さやか)さん 介護職歴11年 ー 西部ガスライフサポート株式会社 アンペレーナ百道 ー

アイキャッチ画像:木々の間から木漏れ日ある屋外で利用者に対し笑顔でふくろ状のものを渡している笑顔の早田さんの様子
プロフィール写真:木目調の壁の部屋で椅子に座り、机の上で指先を組合わせてインタビューに答える早田さんの様子
早田沙也加(そうだ・さやか)さん

【プロフィール】
熊本県出身。専門学校卒業後、熊本県内の特別養護老人ホームに勤務。その後、平成22年にアンペレーナ百道に入職。

【保有資格】
介護福祉士

スケジュール

9時 出社、申し送り
9時30分 コール対応、トイレ介助、入浴誘導
10時30分 レクリエーション誘導
11時 体操・レクリエーション
12時 食事介助
13時 休憩
14時 レクリエーション誘導
15時 おむつ交換
16時 コール対応
17時 退社

祖父母の通院を手伝う母をサポートしたくて介護の道を志す

画像:施設内のスタッフルームのスタンドの外に3名のスタッフとバインダー資料を両手で開いた状態で話している早田さんの様子
 

 介護の仕事を志したのは、小さな頃から人の世話が好きだったということもありましたが、一番のきっかけは、母の存在でした。私が高校生の頃、祖父母の体調が悪くなり、母が一人で通院の付添をしていました。祖父母の家まで片道30分を、週に2回~3回も往復し、大変そうな母を見て、私も手助けできればと思っていました。そこで進路決定の際に、祖父母や家族への支援を専門的な視点からアドバイスできるように介護系の専門学校へ進学しました。

 実際に仕事に就いた当初は、ご入居者とコミュニケーションを円滑に取れれば介護の仕事が上手くできると考えていましたが、想像以上に忙しく、人の命を預かっているという責任があり、不安もいっぱいでした。先輩たちからのアドバイスもあり、業務に慣れてくると、ご利用者と円滑なコミュニケーションをとれるようになり信頼関係も築くことができたので、少しずつ不安もなくなりました。

ご入居者からの「あきらめなければ、いい結果がついてくる」という言葉が印象に残る

画像:木漏れ日のある施設の外で車いすを利用者の方と一緒に左手で押し、右手は利用者を抱えて後ろを振り返って一緒に散歩する早田さんの様子
 

 今、勤務しているアンペレーナ百道は、有料老人ホームではありますが要介護度4や5の方も多く、看取りまで対応しています。ご本人の体調が悪い中でも「ありがとう」や「手伝ってもらってごめんね」といった言葉をかけてもらう時が介護の仕事を続ける糧となっています。施設内での様子をご家族に伝えると「この施設に、入れてよかった」と言ってもらえることも励みになっています。人生の大先輩でもあるご入居者から色々なことを教えてもらえることも介護職ならではと思います。ご入居者から聞いた「あきらめなければ、いい結果がついてくる」という言葉が心に残っており、今でも仕事で上手くいかなかったときには思い出して、次につながるよう心掛けています。

 以前、ターミナル期のご入居者が、入浴もできず清拭のみの日が続いていました。何ができるか、何をしたら喜んでもらえるかを考えて、足浴や手浴、マッサージをしたところ、さっぱりとした表情になったことがありました。その人の人生の最期に携わる中で、どうしたら毎日を幸せに過ごしてもらえるかを考えて実行し、ご入居者の笑顔が見れたときは嬉しいですね。

自分の笑顔で相手にも元気になってもらえる介護職を目指しています

画像:施設外の公園で車いすに座っている利用者2名の前で器具を右手に持ち細長いシャボン玉を作っている早田さんの様子
 

 私が理想とする介護は、その人に寄り添い、向き合ってケアをすることだと考えています。その中で自分自身が笑顔を絶やさず、元気をふりまいていければと思っています。まだまだ日常業務に追われていますが、心が疲れたとき、ジョギングしたり温泉に行ったりして、良い介護ができるようリフレッシュすることも心掛けています。

画像:木漏れ日の公園で車いすに座っている女性の利用者としゃがんで目線を合わせ会話している早田さんの様子

 介護の仕事は決して楽な仕事ではありませんが、介護職だけでなく、いろいろな職種と連携して、一人のご入居者の生活を支えていくので、改善が見られた時のチームとしての達成感も魅力です。これから介護職を目指す方へのアドバイスとしては、介護は高い技術や知識も必要ですが、一番必要なのはやさしい心だと思います。介護の現場で働く人がもっと増えていけば、スタッフの心にも余裕ができ、もっと良い介護ができるようになり、好循環が生まれていきます。ぜひ、理想の介護を実現するために一緒に働いてほしいです。

特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)とは?

 入居しているご利用者に対して入浴・排せつ・食事等の介護、その他必要な日常生活上の支援を行います。
 
 西部ガスグループが介護事業を展開する西部ガスライフサポート株式会社は、福岡市早良区と城南区の2カ所で有料老人ホームを展開。リゾートと都市機能が両立した早良区百道浜にあるアンペレーナ百道では、「生きがい」と「安心」を両立するよう、ハードとソフトの両面からご入居者の生活を支えており、介護方針として「もう一人の家族として」を掲げ、誠実に心を込めて介護を行っています。介護付有料老人ホームは3階と4階のフロアで31室あります。

施設概要

画像:青空を背景にレンガ色の歩道の先に5階立てと20階立てが繋がった大きな高層施設の様子

西部ガスライフサポート株式会社 アンペレーナ百道

〒814-0001
福岡市早良区百道浜3-9-17
電話:092-823-4126