インタビュー

2020年1月28日 NEW

時間が決まっている介護職は仕事も家庭も充実

私の介護の仕事

村上小百合(むらかみ・さゆり)さん 介護職歴18年 ー 医療法人社団温故会 介護老人保健施設すこやか ー

アイキャッチ画像:施設内でにこやかに利用者の方の髪をブローしている、村上さんの様子
プロフィール写真:白い壁の部屋で椅子に座り、左手を少し上げインタビューに答える村上さんの様子
村上小百合(むらかみ・さゆり)さん

【プロフィール】
福岡県出身。高校卒業後、一般企業へ就職し、2年間勤務。平成13年から介護職に就く。その後、子育てのため夜勤のないデイケアに勤務。平成28年より現在の介護老人保健施設すこやかに勤務している。

【保有資格】
介護福祉士、認知症介護実践リーダー研修修了

スケジュール

8時30分 出社、申し送り
8時45分 おむつ交換
9時30分 水分補給
10時30分 離床介助
11時 口腔体操
11時40分 食事介助
12時10分 口腔ケア、トイレ誘導、ベッドへ誘導、記録
13時30分 おむつ交換
14時30分 離床介助
15時 食事介助(おやつ)
15時30分 トイレ誘導
16時 食事準備
17時 退社

介護には、初心者でも教えてもらえる環境がある

画像:施設内で車いすに座った利用者の方に対し、利用者と同じ目線にしゃがんで会話する村上さんの様子

 高校卒業後、企業に勤務していた私は、友人から誘われて介護の仕事に転職しました。幼稚園の頃、祖母が入院した際に見た看護師に憧れたこともありましたが、特に看護師を目指すこともなく一般企業に就職しました。介護施設に勤務していた友人と話す中で、ちょうど職員を募集しているという話を聞き、看護師への憧れを思い出し、看護師と似たような仕事ができるかなというイメージで転職を決めました。

 仕事を始めたばかりの頃は、専門用語がわからず苦労したことを覚えています。また、認知症の方や麻痺などで身体が不自由な方と接したことがなかったので、どう接したらいいか分からず、戸惑いました。分からないことや言葉がでてきたら、その都度、先輩に聞いて教えてもらい、仕事を覚えていきました。

 入職から10年以上経ち、職場からの勧めもあり認知症介護実践リーダー研修を受講しました。現場での経験だけでは学べない内容もあり、日ごろからの勉強の大切さに気づき、ベテランになった今こそ、自信を持って後輩に教えられるような知識を身につけようと思いました。

ご利用者に名前を呼んでもらえると、人として接してもらえていると感じる

画像:施設内で複数のバインダーがかなっている置かれている机で一人、バインダーの作業報告書を記入している村上さんの様子。

 介護老人保健施設には、寝たきりなど要介護度が高い方や認知機能が低下している方も多く入所しています。そのような状態のご利用者から「スタッフさん」という総称ではなく、名前で「村上さん」と呼んでもらえると自分のことをしっかりと覚えてくれていると感じて嬉しいです。また、リハビリを頑張ったご利用者が、自宅で生活できるようになり退所できたときは、介護の仕事をしていて良かったと感じます。特に状態が良くなって自宅へ帰れることになったご利用者を見ると、自分たちが行ってきたケアは間違いではなかったと自信にもつながります。

画像:施設内で複数のバインダーがかなっている置かれている机で一人、バインダーの作業報告書を記入している村上さんの様子。

 最近、本来の介護の仕事とは異なる業務も増えており、ご利用者と向き合う時間が少なくなっているのが悩みです。しっかりと時間をつくり、ご利用者と向き合うことで、その人の状態や目標に合ったオーダーメイドのケアを実践したいと思っています。

介護職はワークライフバランスがしっかりと取れることが魅力

画像:大きな振り子時計の前でリラックスした様子で一人ギターの練習をする村上さんの様子

 介護の仕事は勤務時間が決まっており、残業もほとんどないため、自分の時間や子供と向き合う時間が取りやすいです。ある程度、子供が成長して手がかからなくなれば、とても働きやすい仕事だと思います。夜勤があると敬遠する人もいますが、夜勤の前後の日中に学校行事に参加できたり、プライベートの用事を済ませたりと時間を有効に使うことができます。

 介護施設では、バスハイクや夏まつり、文化祭など、季節に応じてイベントがあり、介護職員が中心となってご利用者やご家族に楽しんでもらっています。私自身も今度の文化祭でギターを演奏することとなったので、家でも楽しく練習しています。

 介護の仕事は大変だと周りの人からもよく言われますが、それ以上に感謝されることが多い仕事です。イベントも多く、通常の業務以外にも楽しみがあり、とても充実した職場だと思います。子育てが一段落した方や、自分の時間を大切にしたい方には、特に介護の仕事はお勧めです。

介護老人保健施設とは?

 介護を必要とする高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指すための施設です。「自宅に戻って生活したい」という入所者本人やご家族の思いを尊重し、入所者ができるだけ自立した日常生活を送れるよう、リハビリテーションや必要な医療、介護を提供します。
 
 医療法人社団温故会は、直方中村病院を中心に介護老人保健施設やグループホームなど医療から介護までを展開している法人です。介護老人保健施設すこやかでは、「心ふれあう、充実した日々の中で生きがいのある人生を発見してください」を理念としてサービスを提供しています。生活リハビリテーションを中心に、介護・医療・看護の面からサポートしながら、ご利用者の在宅復帰を支援します。

施設概要

画像:白い雲を背景に3階建て奥行きのある3つの大きな連続した建物を正面から見た様子。

医療法人社団温故会 介護老人保健施設すこやか

〒822-0002
直方市大字頓野975
電話:0949-26-7550