インタビュー

2018年3月30日 NEW

利用者が自立して、訪問介護を卒業していくときが一番うれしいです

私の介護の仕事

原田徳恵(はらだ・のりえ)さん 介護職歴11年 ー 社会医療法人栄光会 栄光会ヘルパーステーション ー

アイキャッチ画像:利用者の方の自宅にて男性と女性の利用者の方と原田さんが会話している様子。
原田徳恵(はらだ・のりえ)さん
プロフィール写真:白い壁の部屋でえんじ色のポロシャツをきて両手を広げ説明している原田さんの様子。
 

【プロフィール】
訪問介護員養成研修2級課程(現:介護職員初任者研修)の資格を取得し、介護現場へ。通所介護、訪問介護事業所の勤務を経て平成26年、栄光会ヘルパーステーションの立ち上げとともにサービス提供責任者として入職。平成29年から管理者を務めている。

【保有資格】
訪問介護員養成研修2級課程(現:介護職員初任者研修)、介護福祉士、社会福祉主事


【キャリアアップ】

1年目 デイサービス勤務
2年目 デイサービス副主任
4年目 介護福祉士の資格取得、訪問介護事業所のサービス提供責任者
10年目 訪問介護事業所管理者

友人から聞いたホームヘルパーの仕事内容が楽しそうで、すぐに介護の世界へ

画像:利用者の方の自宅にて、女性の利用者の方と会話している原さんの様子。
 

 子育てが落ち着き、仕事を始めようと考えていた時に、近所のヘルパーステーションに勤務している友人からホームヘルパーの仕事について聞いたことが、私が介護の仕事を始めるきっかけでした。もともと、人と話しをすることが好きだった私は、利用者と1対1でコミュニケーションが取れる「訪問介護」という仕事に大きな魅力を感じました。ホームヘルパーの仕事がしたいと思った私は、すぐに訪問介護員2級の資格取得のため、スクールに通いました。資格取得後は、その法人が運営するデイサービスに4年ほど勤務し、副主任まで務めましたが、訪問介護がしたいという最初の思いが強く、訪問介護事業所に転職しました。
転職後は、半年ほどの研修の後、サービス提供責任者になり、2年前から管理者として勤務しています。管理者となり、利用者へのサービスに入る機会は少なくなりましたが、事業所全体でどのようにしたら利用者の生活が自立につながるかを考えています。

一番身近にいる介護職として利用者に癒しを届けます

画像:手前に男性と女性の利用者の方が座っていて奥の流しでやかんを持った原田さんの様子。
 

 訪問介護は、他の介護保険サービスと異なり、利用者とマンツーマンで接することが基本です。訪問するたびに利用者とコミュニケーションをとることが私自身の楽しみや癒しに繋がっていて、それが利用者の癒しにも繋がればと思っています。

 また、会話の中から利用者の変化や悩みなどに気づくことこそが、ホームヘルパーができる気づきだと考えています。訪問介護では自立支援を促すため、洗濯や掃除など利用者と一緒になってすることが多いのですが、麻痺がありできないことが多かった方が、少しずつ、できることが増えていくことを間近で経験できることも仕事のモチベーションにつながっています。

 最近は、痰の吸引が必要な重度の方が、自宅で過ごすケースも増えてきました。今までは、訪問看護の看護師を呼んでケアに入ってもらい、痰の吸引をしてもらっていましたが、ホームヘルパーが対応できるようになれば、利用者や家族の介護負担が減ると思い、痰の吸引ができる資格を取得しました。自分のやる気次第で、仕事の幅を広げられるのも魅力のひとつだと思います。

地域の相談窓口として個人も事業所もレベルアップ中です

画像:パソコンの前で女性スタッフと会話している原田さんの様子。
 

 勤務する訪問介護事業所だけでは、地域の高齢者すべてに対応するのは無理があります。そこで、地域全体の訪問介護事業所が集まり、4カ月に1回、「わいわいヘルプ元気かーい」という研修会を開催しています。研修会で顔を合わせることで、事業所同士が連携を図り、情報交換などを行っています。また、私自身も利用者に一番身近にいる存在として、様々な相談に乗れるよう、社会福祉士の資格取得に向け、現在勉強中です。

画像:肌色の壁にタイル張りの通路で軽く前で手を組みカメラに映る原田さんの様子。

 訪問介護は、利用者の自宅に1人で訪問することへの不安から、敬遠する人もいますが、笑顔でコミュニケーションをとれば、必ず相手は応えてくれます。そこからが信頼関係を築くスタートだと思いますので、怖がらず笑顔さえ忘れなければ大丈夫です。当法人では、施設でのボランティア受け入れや施設の敷地を開放して、元気な地域づくり「ここからマルシェ」などのイベントも開催しています。イベントがあるときなど、一度、施設に遊びに来ませんか。

訪問介護サービスとは?

 訪問介護は、利用者が住み慣れた自宅での生活を継続できるように支える居宅介護サービスの1つです。訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅等を訪問し、食事や入浴などの身体介護、掃除や洗濯、料理などの生活支援サービスを提供します。

 社会医療法人栄光会は、栄光病院を中心に介護老人保健施設グロリアや介護付有料老人ホームかめやまなどを運営しています。栄光会ヘルパーステーションは、「癒し癒される」を理念に掲げ、利用者本人が可能な限り自立した生活が送れるよう支援しています。

施設概要

画像:手前の駐車場には多くの車が止まっており、L字に建っている3階建ての施設の様子。

社会医療法人栄光会 栄光会ヘルパーステーション

〒811-2205
糟屋郡志免町別府2丁目2-1
電話:092-937-5815