インタビュー

2018年3月29日 NEW

同じ志を持つ仲間と共に、利用者の在宅生活が最期まで叶うように寄り添い支えていきたいです

私の介護の仕事

岩永美穂(いわなが・みほ)さん 介護職歴13年 ー 社会福祉法人悠生会 悠生園訪問介護ステーション ー

アイキャッチ画像:車いすに座って笑顔の女性利用者の方と立った状態で利用者の手を握る岩永さんの様子。
岩永美穂(いわなが・みほ)さん
プロフィール写真:白い壁の部屋で、両手を机の上に置きインタビューに答える岩永さんの様子。
 

【プロフィール】
祖母の死をきっかけに、介護の専門学校に入学して介護福祉士の資格を取得。社会福祉協議会、医療機器メーカーでの勤務を経て、平成28年から悠生園訪問介護ステーションのサービス提供責任者を務めている。

【保有資格】
介護福祉士


【一日のスケジュール】

8時30分 朝礼
10時 訪問
13時 ケア会議
15時30分 記録整理
17時30分 終業

祖母を亡くした体験がきっかけ。介護の知識ゼロからの挑戦でした

画像:白い壁の部屋で、左手は机の上に置き右手は机から少し上げてインタビューに答える岩永さんの様子。
 

 一般企業に事務職として勤めていた20代の時、祖母が特別養護老人ホームで亡くなったことが、介護に関心を持つきっかけでした。骨折して入院した祖母は、その後足腰が弱り、認知症になって施設に入所という、教科書で学ぶ通りの流れ。当時の私は、介護についての知識はゼロ。特養で介護職の働きぶりをみて私には絶対できない仕事と決めつけていました。

 ただ、祖母が亡くなった際、何もしてあげられなかったという、大きな後悔が残りました。どうして「私には介護ができない」と思っていたのだろうと悶々とする中で、「よし、挑戦しよう」という気持ちに変わったのです。20代後半で、介護福祉士の資格が取れる専門学校に入りました。高校を卒業したばかりの同級生に混じって勉強するのは、少し不安もありましたが、若いエネルギーをもらい2年間、頑張ることができました。

心から笑えなくなり介護から離れたことも、でも「やりたい仕事は介護」と復帰しました

画像:パソコンの前で黄緑の椅子に座って女性スタッフと話している岩永さんの様子。
 

 介護福祉士の資格を取り、社会福祉協議会に就職。社協では、訪問入浴や訪問介護事業に携わりました。まだ、介護保険制度が始まる前だったので、介護に対する一般の認識も薄く、自宅を訪問しても援助の難しさを感じることが度々ありました。もちろん、利用者と心を通わせることの喜びも大きかったのですが、やればやるほど仕事が増え、また命を預かる重圧に、心から笑えなくなり、いったん、介護の業界を離れました。

 再び、介護の現場に戻ったのは、6年後です。医療機器を扱う会社に転職し、在宅酸素の利用者宅を訪問するうち、「やはり自分がやりたい仕事は介護だ」と感じました。介護の仕事に戻りたい気持ちをためて、ためて、満を持して、飛び込んだのが今の職場です。これまでかかわってくださった、上司や先輩方、同僚、周りのスタッフの協力と支えがあって、毎日頑張れているのだと実感しています。

苦しい時があったからこそ、スタッフの心労を理解しサポートしていきます

画像:ソファに座って笑顔で話をしている女性利用者の方と、しゃがんで笑顔で話を聞く岩永さんの様子。
 

 介護の仕事の魅力は?と聞かれれば、利用者や家族の”笑顔”をみられた瞬間です。私たちがお手伝いしたことで、「楽になった」「明日からまた頑張れる」と明るい表情を向けられると本当にうれしいです。

 また、利用者は人生の先輩であり、豊富な経験から大切なことを教わることが多々あり、自分自身への学びへと結びついています。 私は今、サービス提供責任者という立場で、他のホームヘルパーの悩みを解消し、働きやすい環境を整える役割を担っています。私自身、苦しい時期があったからこそ、他のスタッフの心労も理解しサポートしたいと思います。働く仲間との関係を築けなければ、利用者ともよい関係を築けません。訪問から戻ったスタッフの表情が暗ければ何かあったのかと相談に乗り、明るければその喜びを共有するよう努めています。

画像:共有スペースの机の前で立った状態で手を前で組みカメラに映る岩永さんの様子。

 介護は慢性的な人手不足で、中でも訪問介護は特に厳しさを増しています。一人の利用者を支えるのに、1事業者ではマンパワーが足りずに複数事業者で協力して支えているのが現状です。 訪問介護は、利用者の在宅生活を支える要となる事業と確信しています。利用者の自立を促し、家族の介護力を引き出すこと、また最期を在宅で過ごされる方の終末期には多職種との連携を図り、心に寄り添ったケアを行うことが私たちホームヘルパーの仕事。 お一人お一人への丁寧な援助を心がけ、同じ志を持って仕事に励んでいる仲間とともに、長くこの仕事に携わっていきたいです。

訪問介護サービスとは?

 訪問介護は、利用者が住み慣れた自宅での生活を継続できるように支える居宅介護サービスのひとつです。訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者の自宅等を訪問し、食事や入浴などの身体介護、掃除や洗濯、料理などの生活支援サービスを提供します。

 社会福祉法人悠生会は、九州で最初の特別養護老人ホームを昭和39年に開設。在宅介護支援センター、通所介護、居宅介護支援などの高齢者事業を広げてきました。平成28年6月には、診療所や薬局、訪問介護、通所介護を併設した「悠生会地域包括ケアセンター」を設立し、地域に根差したケアネットワークを構築しています。

施設概要

画像:手前の駐車場に5台の車が止まっており、1階がベージュ色の壁で2階が黒と白色の壁の2階建ての施設の様子。

社会福祉法人悠生会 悠生園訪問介護ステーション

〒816-0906
福岡県大野城市中2丁目3-1
TEL:092-504-1233