施設紹介

2018年3月29日 NEW

看護と介護を一体的に提供し、 『ここに来れば、何とかしてくれる』 地域に頼られる事業所を目指します

施設紹介

訪問看護ステーション「くるめ」 看護小規模多機能型居宅介護すぴか☆くるめ  ー 公益社団法人福岡県看護協会 ー

画像:椅子に座って笑いながら話している利用者の方としゃがんで笑っている介護者の方の様子。
画像:座っている白髪の男性の利用者の方と話す黄緑色のポロシャツを着た女性の介護者の方の様子。

【訪問看護とは?】
訪問看護は、医療的ケア等を必要としながら、住み慣れた自宅等での暮らしを望む人を支える居宅サービスの1つ。看護師が利用者の自宅などを訪問して看護ケアを提供し、病気や障害のある人が住み慣れた地域での暮らしを継続できるよう支えます。

【理念】
訪問看護を必要とする人が、住み慣れた地域や家庭で安心して生活ができるよう、 他職種と協働のもと、最良の訪問看護サービスを提供します。また、人生の最終段階における看護や、介護予防に努め、生活の質の向上を支援します。

【施設・事業所の成り立ち】

平成7年3月 訪問看護ステーション「くるめ」開設
平成21年4月 福岡県訪問看護支援事業(コールセンター)受託開始
平成23年4月 久留米特別支援学校医療的ケア対応事業受託開始
平成27年7月 看護小規模多機能型居宅介護すぴか☆くるめを開設

医療的ケアが必要な場合でも自宅で暮らしたいという利用者ニーズに寄り添う

画像:寝ている状態の利用者の方に話しかけてる立った状態の男性と女性の介護者の方の様子。

 訪問看護ステーション「くるめ」は、介護保険制度がスタート(平成12年4月)する以前の平成7年3月に、公益社団法人福岡県看護協会の第1号の訪問看護ステーションとして事業を開始しました。サービスを提供する訪問エリアは久留米市全域で、小児から高齢者まで約100名の在宅生活をサポートしています。

 久留米市内で暮らす中辻寿一郎さん、君代さん夫妻は、1日2回、同事業所の訪問看護を利用しています。妻の君代さんは、経管栄養で呼吸器を着けており、24時間のサポートが必要です。体調を崩して入院することもありますが、自宅で過ごすことを強く希望している君代さんを介護するため、夫の寿一郎さんは、痰の吸引などを練習し、君代さんを献身的にサポートしています。

画像:寝ている状態の利用者の方を診る女性看護師の方と女性介護者の方の様子。

ご夫婦のコミュニケーションは、アイコンタクトです。以前は、「あ・い・う・え・お」の50音を書いた透明の板を寿一郎さんが指でなぞり、伝えたい文字の位置で君代さんが瞬きをすることで“会話”をしていましたが、今はそれも難しくなったそうです。「長年連れ添った妻です。表情を見れば何が言いたいのかは分かりますよ」と寿一郎さんは笑顔で話されます。そんなご夫婦の暮らしをサポートしているサービスの1つが訪問看護です。1日2回の訪問時にスタッフはまず、君代さんの健康チェックを行います。その後、清拭や着替えを手伝います。また、寿一郎さんから君代さんの状態変化について聞き取りをし、必要に応じて医師に指示を仰ぐこともあります。
 中辻さんご夫妻のように、医療ニーズの高い利用者の在宅生活を支えるためには、訪問看護だけでは完結しません。医師や理学療法士、作業療法士、介護職と一緒にケアを行い、多職種協働がとても重要になるといいます。

「泊まり」「通い」「訪問」の柔軟なサービス提供で、在宅生活の継続をサポート

画像:座った状態の女性介護者の方と男性の利用者の方がみかんを剥いている様子。

 同ステーションは、多職種協働の体制を整え、様々な在宅のニーズに応じられるように看護小規模多機能型居宅介護事業所(略称:看多機)「すぴか☆くるめ」を併設しています。看多機は、登録した利用者に対して「通い」「泊まり」「訪問」を組み合わせ、柔軟なサービス提供が可能です。

 例えば、退院後、病院から自宅に直接帰るには不安がある場合、看多機の「泊まり」と「通い」のサービスを利用して、徐々に自宅生活に慣れてもらいます。自宅に完全に戻った後は、訪問看護や訪問介護、通所介護などのサービスを利用しながらの暮らしができます。また、逆のケースもあります。訪問看護から看多機に切り替えれば、「泊まり」を利用して利用者に一時的に泊まってもらい、その間、家族は介護疲れを癒すことができます。つまり、介護家族のレスパイトとして、看多機を活用することで、住み慣れた自宅での暮らしを長く続けることができるのです。

顔なじみのスタッフによる対応で安心感を提供

画像:座っている男性の利用者の方に話しかける黄色い服を着た女性の介護者の方の様子。

 「すぴか☆くるめ」では、看護師のほか、理学療法士、作業療法士、介護福祉士が活躍しています。平成29年には介護職員の喀たん吸引ができる特定行為事業所に登録され、医療ニーズの高い利用者にも対応しています。
 訪問看護と看多機の2つの機能を持つことで、複数サービスを組み合わせた柔軟な対応が可能になり、利用者にとっては選択肢が広がります。また、常に顔なじみのスタッフが対応することの安心感も大きなメリットです。
 訪問看護ステーション「くるめ」、看護小規模多機能型居宅介護事業所「すぴか☆くるめ」は、看護と介護を一体的に提供し、『ここに来れば、何とかしてくれる』と地域に頼られる事業所づくりを目指しています。

〰これから介護職を目指す方へ〰

画像;共有スペースで微笑みながらインタビューに答える男性スタッフの様子。

 訪問看護は看護師中心ですが、看多機では、看護職と介護職が連携して利用者のケアにあたります。介護職のより生活に密着した支援は利用者の大きな楽しみ、生きがいにつながっています。また、より真心のこもった話し方、かかわり方で利用者の表情がぐんといきいきしてきます。介護は、人とかかわる仕事だけに、これでよいという終わりはありません。一生学んでいくという姿勢が大切です。看護も介護も一緒になって協働で取り組むことで大きな成果が得られる喜びもあります。(事業所スタッフ一同)

事業所概要

画像:手前に車が2台止まっており白い壁の1階建ての施設の様子。
訪問看護ステーション「くるめ」

公益社団法人 福岡県看護協会
訪問看護ステーション「くるめ」
看護小規模多機能型居宅介護すぴか☆くるめ

〒830-0038
久留米市西町105番地18
電話:0942-30-6136