施設紹介

2017年5月16日 NEW

介護は人が要の仕事。誰もがいきいきと働ける職場づくりを進め、地域の福祉ニーズに応えています

施設紹介

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム) 筑前顕慈園 ー 社会福祉法人南十字福祉会 ー

画像:共有スペースに7人の利用者の方が椅子やソファに座っており、その中の1人の利用者の方と介護者の方が話している様子。
筑前顕慈園
画像:共有スペースで2人の利用者の方は車椅子に座っており、1人の利用者の方は隣でしゃがんでいる介護者の方と話している様子。

【介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは?】
 寝たきりや認知症などで、常に介護が必要で自宅での生活が難しい人のための施設です。入浴・排せつ・食事などの日常ケア、機能訓練などのサービスを提供します。介護老人福祉施設は、老人福祉法では、特別養護老人ホームと呼ばれています。また、定員29人以下の地域密着型介護老人福祉施設もあります。原則、「要介護3」以上の人が対象となります。

【理念】
 「利用者の自立支援と尊厳を尊重し地域社会に貢献します」を基本理念に、高齢者が充実した生活を送れるよう支援しています。 介護老人福祉施設を中心に、介護老人保健施設やグループホーム、保育園を併設した地域密着型介護老人福祉施設などを運営し、地域の福祉拠点としての役割を担っています。

【施設・事業所の成り立ち】

昭和57年 特別養護老人ホーム(50床)開設
平成4年 老人保健施設開設
平成10年 グループホーム(認知症対応型生活共同介護)開設
平成24年 地域密着型介護老人福祉施設開設 あゆみ保育園開設
平成29年 特別養護老人ホーム30床を増床

時代に応じて、地域に必要とされる福祉事業を推進

画像:白い壁の部屋でスーツを着てインタビューに答える統括施設長の原さんの様子。
統括施設長の原嘉伸さん

 筑前顕慈園は、人口約6万人の福津市にあります。昭和57年に50床で開設し、長年にわたって地域の高齢者福祉を支えてきました。平成4年には、医療機関から在宅を結ぶ中間的な施設が足りないということで介護保健施設「ナーシング・ケア宗像」を開設。認知症高齢者の問題がクローズアップされはじめた平成10年には、福岡県初のグループホーム「福間」を開きました。

また、新興住宅の開発が進み、子育て世帯の人口が急増すると、子育て支援と女性の就労支援を目的に保育園を開設(平成24年)。1階に保育園を、2階と3階に29床の地域密着型介護老人福祉施設と10床のショートステイを併設した建物は、注目を集めました。 「その時代、時代に応じて、地域に必要とされる福祉ニーズは異なります。社会福祉法人の使命として、それぞれの時代にあった地域の要請に応えてきたつもりです」と開設者で、統括施設長の原嘉伸さんは話します。

多様な働き方を提案し、多世代が働きやすい職場環境を整備

画像:高齢の介護者の方が足が不自由な利用者の方の歩行を支えている様子。
 

 筑前顕慈園では、多様な働き方を提案することで、18歳~74歳までの幅広い年代の人が働ける雇用形態を実現しています。特に高齢者の就労支援には力を入れており、1日4時間、週3日~4日の中間的就労を促進。介護の資格を持たない人も積極的に受け入れ、法人全体で約260名の職員のうち、約1割が60歳以上です。

「医療機関を退職した看護師が、『短時間ならば働きたい』と、現在7名が在職しています。人材不足に悩む施設が多い中、うれしい悲鳴です」と原さん。「ベッドメイキングや清掃、高齢者の話し相手など、介護の資格がなくてもできる業務はたくさんあります。おかげで、有資格者はより専門職業務に専念でき、利用者とかかわる時間も長くもてるようになりました」と効果を挙げます。

 さらに働きやすい職場づくりをめざし、平成14年からは、全職員の勤務時間を8時間から7時間半に短縮。スキルアップで介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)などの資格を取得した場合は、その業務内容に関わらず、資格手当を全職員に支給しています。キャリアアップの成果を給与にも反映しているので、職員のモチベーションも向上し、高い職員定着率を維持できているそうです。

さらなる地域貢献をめざし、新たな役割を担える体制づくり人づくりを進めます

画像:利用者の方のベッドを高齢の介護者の方がベッドメイクをしている様子。
 

 今後の課題について、原さんは、①地域包括ケアシステムの構築、②施設での看取り介護の充実――の2つを挙げます。 「社会保障費の削減が社会的な課題となる中、病院や入所施設での生活ではなく、いかに自宅での暮らしを継続できるかが重要になります。 そこで、私たち法人も在宅サポートに力を入れようとしています。また、過剰な医療は受けずに自然な形での死を望む機運が高まる中、暮らしの場である施設での看取りを希望する人も増えてくるでしょう。私たちの使命は、地域に貢献することです。その使命に十分に応えられるよう、新たな役割を担っていけるような体制づくり、人づくりを進めていこうと考えています」

~これから介護職をめざす方へ~

画像:白いカーテンから日の差し込む部屋で薄茶色のソファに座りインタビューに答える原さんの様子。
 

 介護の仕事は、人が要です。職員がいきいきと働ければ、それだけ施設も活気づきます。職員には、いつも「あなたもいずれ、介護が必要になる時がくるのだから、今は、あなたができる精いっぱいのお世話をしてください」と伝えています。人と人は、お互い様。助け合って生きています。介護の仕事は、人に役立つ仕事です。

事業所概要

画像:手前には1台車が止まっており、レンガ色の入り口の屋根に薄茶色の2階建ての施設の様子。
介護老人福祉施設 筑前顕慈園

介護老人福祉施設 筑前顕慈園
〒811-3207福津市上西郷イズミ734-3
電話:0940-43-5561