施設紹介

2017年5月16日 NEW

認知症になった本人や家族にとって、身近に感じてもらえるような地域密着型事業所をめざしています

施設紹介

居宅介護支援事業所 ケアプランサービス絆 ー 株式会社パーソン・サポート絆 ー

画像:雑貨が並べてある机の前に座っている代表の川島豊輝さん(左)と管理者の古村由美子さん(右)の様子
画像;白い壁にウッドデッキがあり、ドアのガラスに青い車が反射している施設入り口の様子。
居宅介護支援事業所 ケアプランサービス絆

【居宅介護支援事業所とは?】
 居宅介護支援事業所は、介護を必要とする人が適切に介護サービスを受けられるように、ケアプラン(居宅サービス計画)を作成し、その計画に基づいてサービスが提供されるように、各サービス事業所との連絡調整を行います。ケアプランは、居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャー(介護支援専門員)が作成します。

【理念】
 「安心して悩むこと。」をスローガンに、在宅支援の要として、ご本人様と、ご家族様との信頼関係を大切にします。答えがひとつでない「生活支援」をとことん考えます。 ケアプランサービス絆は、3名のケアマネジャーを配置。うち1名は地域の公民館や小学校などで認知症の啓発を行うなど、地域との関係づくりにも力を入れています。

【施設・事業所の成り立ち】

平成23年4月 法人設立
同年11月 居宅介護支援事業「ケアプランサービス絆」スタート
同年12月 通所介護事業「デイサービス絆」スタート

24時間365日、家族の不安な気持ちに耳を傾ける

画像:白い壁に額縁がかけてある部屋で椅子に座ってインタビューに答える川島さん(左)と吉村さん(右)の様子。
 代表の川島豊輝さん(左)と管理者の古村由美子さん(右)

 居宅介護支援事業所「ケアプランサービス絆」は、ケアプランを作成する通常の業務のほか、認知症に特化した本人支援、家族支援に力を入れています。 その1つが、認知症と早期診断を受けたけれど、介護保険の要介護認定を受けていない本人や家族の訪問です。

 代表の川島豊輝さんは、同事業所を立ち上げる以前、医療機関に勤務していました。その時、認知症と診断された直後の高齢者本人や家族の不安の大きさを目の当たりにしたということです。 「認知症の早期診断を受けて間もない時期は、介護保険の申請をしても、『要介護』にならないケースが大半です。そうなると公的な介護保険のサービスは受けられません。誰の手も借りることができず、本人や家族の不安は増すばかりです。よく『ケアの空白期間』と表現されますが、この時期にどれだけの支えが得られるかで、その後のケアは大きく違ってきます」と川島さんは言います。

 そこで同事業所では、ケアマネジャーが、本人や家族のもとを訪問し、認知症とはどのような病気か、家族としてどう支えればよいのかを伝えています。 管理者の古村由美子さん(ケアマネジャー)は、本人・家族の訪問を通じて、早期に関わることの大切さを痛感しているそうです。「実際に、夫が認知症と診断されると妻には、周囲には知られたくないという意識が生まれます。そうなると、近しい親戚や友達にも告げられず、夫婦ともに引きこもりがちになって、地域の中での孤立が始まります。そうなる前に、私たち専門職が本人や家族の不安な気持ちに耳を傾ける、それだけで心強いのです。私たちの事業所では、『今、話を聞いて』という利用者の不安に応じられるように、24時間365日、いつでも電話がとれるようにしています」

認知症になっても安心して暮らせる地域づくりをめざし、地域連携に注力

画像:併設されている認知症カフェ「ロザリー・サンゴ」での薬剤師の男性の先生による勉強会の様子。
 薬剤師による勉強会

 同事業所は、認知症になっても安心して暮らし続けられる地域づくりを進めるために、地域との関係づくりも進めています。認知症サポータ養成講座の開催や、地域行事への参加のほか、地域連携担当のケアマネジャーを配置し、公民館や学校などを積極的に訪問しています。
 事業所併設の365日開設型の認知症カフェ「ロザリー・サンゴ」では、毎月第2火曜日に若年性認知症介護家族の会(ローズマリー)を開催。行政と協働して、制度の仕組みや受けられるサービス等を分かりやすく解説した「若年性認知症支援ハンドブック」を作成して配布もしています。
 

画像:白い壁に様々な写真が額縁に入れて飾られているマッサージルームの様子。
 マッサージルーム

 また、介護事業所を身近に感じてもらうためにマッサージルーム(女性限定予約制)も設けています。アロマの効果を取り入れたマッサージルームは好評で、「地域の若い人がよく利用してくれるので、事業所内も活気づきます」(古村さん)。

 地域とつながることの大切さについて、川島さんは、こう説明します。「病院や施設で亡くなるのが当たり前になり、人が老いていくことを認めにくい社会になっています。しかし、誰もが住み慣れた自宅で最期まで暮らし続けたいと思うのは当然の願いです。ただ、それを実現するためには、介護事業所だけではなく地域の方々の理解と協力が必要です。私たちはケアプランを作成するだけではなく、本人や家族に寄り添い、地域づくりにもかかわっていけるような地域密着型の居宅介護支援事業所をめざします」

~これから介護職をめざす方へ~

画像:白い壁とアロマオイルがある小さい棚の前でインタビューに答える川島さんの様子。
 

 当事業所には、「終活プランナー」の資格を持つケアマネジャー、アロマリラクゼーション、ダンスなど特技を持つ介護職員がいます。それぞれ、その特技を生かして、デイサービスや居宅介護支援事業所でいきいきと働いています。どの職業も同じかもしれませんが、「その職業を通じて何をしたいか」が重要です。何か一つでもいいので地域に役立ちたい、何かを成し遂げたいという志を持った方と一緒に働きたいですね。

事業所概要

画像:白い壁の1階建てで入り口前にウッドデッキのある施設の入り口の様子。
居宅介護支援事業所 ケアプランサービス絆

居宅介護支援事業所 ケアプランサービス絆 

〒833-0023
筑後市馬間田151番地1
電話:0942-65-7804